2020.06.12
こんにちは。ipsim山下教室の海鋒(かいほこ)です。
前回に引き続きコーチングについて投稿いたします。
コーチングの記事①「子供のやる気を伸ばす学習塾におけるコーチング技術とは①」はこちら
コーチングの記事②「子供のやる気を伸ばす学習塾におけるコーチング技術とは②」はこちら
コーチングの記事③「子供のやる気を伸ばす学習塾におけるコーチング技術とは③」はこちら
最終回は生徒たちとの質疑応答についてです。
質疑応答と言っても、普段の会話の中に意識して取り組んでいかなくてはならない
ことなので、少し気を付けて会話してみるといった具合です。
■詰問に聞こえる表現は避ける
詰問。字のごとく問い詰めるような表現ですね。
皆さんの多くが思い浮かべる詰問に聞こえる単語があります。
それが「なぜ」です。
国語の授業を例に挙げれば、問題文中に「なぜですか」と聞かれれば、
〇〇〇だから、や、〇〇〇なため、などで終わらせるのが一般的で
要するに質問の意図として、こちらは理由を聞きたいわけです。
なので、理由が分かればいいわけですから、あえて詰問に聞こえる表現である、
「なぜ」を使う必要はありません。
私が参加したコーチングの研修において、次のようなトレーニングがございました。
■オープンクエスチョンにおけるWhyの質問の変化
(オープンクエスチョンというのは、Yes or Noで答えられない質問のことです。)
例を挙げて、それらのWhyの部分を他の表現に変える練習です。
一般的に、5W1Hと言われるものに帰着させる方法です。
例
①なぜ宿題を忘れてきたの。
②なぜその答えになったの。
③なぜその高校に行きたいの。
④なぜ遅刻してきたの。
⑤なぜこの問題が分からないの。
上記の5つの質問を他の表現に変えていきます。
変化の例
①何があれば宿題ができた。
②どのようにして答えを導いたの。
③何を求めてその高校に行きたいの。
④いつ、塾に来たの。
⑤どこから、この問題が分からなくなったの。
上記のように、見事に「なぜ」という言葉を変化させ、
詰問表現をなくしています。それに加えて、変化させた質問の答えは
「なぜ」を使って聞いていた時とほぼ得られる答えが変わりません。
(①に関しては、少し主旨が違うものになりそうですが)
出来るだけ詰問をなくすことで、オープンクエスチョンによる生徒の
返答の具体性の向上や、詰問に聞こえにくくすることで、生徒は返答しやすくなります。
実際にはコーチングスキルを使う際の知識として、「ジョハリの窓」という概念があり
その窓における「未知の窓」に属する質問をすることで、
生徒たちのやる気の向上を引き出していくものです。
簡単に言うと、「未知の窓」に属する質問というのは、先生も生徒も分からない、
未来不明確な質問のことを指します。
我々、塾講師や学校の先生は普段から「先生、先生」と呼ばれているせいもあってか、
「答えを求めたがる」傾向にあります。
答えが分からない質問にこそ、大切な意味があり、その子が考えていることを
自分たちに示してくれるきっかけになることがほとんどです。
ですから、私たちipsimの講師は、質問に答えを求めず、出来るだけ
子供たちの今の気持ちを聴くことを心がけています。
■まとめ
全4回にわたって「コーチング」について投稿させていただきました。
タイムリーなことに、6月14日(日)にもコーチングの研修が大阪にてございます。
もちろん、その研修にも参加してきます。
全4回にわたって記載した「コーチング」はほんの一部であり、
「コーチング」とは、
深く、そして実行に移すための予備知識やスキルを磨くことが必要となってきます。
私たちipsimの講師は常に通ってくださる生徒たちのことを考え、
そして、生徒たちにとって「良い」と思えるものにアンテナを張り、
何より、「大人である私たちが誰よりも勉強熱心でなくてはならない」という想いで、
指導にあたらせていただいております。
今後も、目まぐるしく変わる教育界において、生徒一人ひとりを大切にするという、
自塾の方針に努めてまいります。
(また、コーチングスキルが増えてきたら、お伝えしていきたいと思います。)
終わり
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